RCA Red Seal | JRZ-2104 | JPN | 1974 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | 帯欠 | オモテ面にステッカー剥がれ痕あり(写真参照)
A1: Triplicity For Contrabass 8:10
A2: Projection Esemplastic For White-Noise 7:38
B: Voices Coming 19:23
現代音楽家 湯浅譲二 の74年リリースの作品。本来であれば非独奏楽器であるコントラバスを、従来のピチカートやアルコなどの演奏方法の他にボディをマレットや指で叩いたり打弦したりして音のキャラクターを変えつつ、創造的空間を埋めていくインプロヴィゼーションA1「Triplicity For Contrabass」、可聴範囲におけるすべての周波数が含まれているホワイトノイズを用いて、特定の周波数を抜きながら冷徹でヒステリック、そしてどこまでも深い音像を創るA2「Projection Esemplastic For White-Noise」、様々な声の素材をつなげ合わせて、未知の領域の「音楽」に挑戦するユニークなB「Voices Coming」の全3曲。どうしても難解な感じで構えてしまいますが、短い単音やドローン、ノイズや声に至るまで、その気付くか気づかないかくらいの短い瞬間に含まれている音階の「ポップさ」を、肩の力を抜いて楽しんでほしい音の記録。試聴は目安で。