ECM Records | ECM 1371 | GER | 1989 | M: VG+ / VG+ | JK: VG+ | グレーラベル
A1: So Far 10:36
A2: Forward 5:29
A3: Late 4:29
A4: Across Bridges 3:55
B1: In Parallel 4:01
B2: Breaking 2:46
B3: Through 3:36
B4: Almost Inside 8:32
ドイツのトランペット奏者 Markus Stockhausen と米ジャズ・ベーシストGary Peacockのデュオによる89年リリースのECM作品。ドラムでZoro Babel、ピアノでイタリアのFabrizio Ottaviucciが参加。Rainbow Studio録音、エンジニアはJan Erik Kongshaug。張り詰めた緊張感のある音場の中で繰り広げられる、音数を極端にまで削ったフリーインプロヴィゼーションが、ECM独特のリヴァーヴ感との相乗効果で静寂よりも「静」を表現するコンテンポラリー・ジャズ。細かく速いドラミングの中をピアノがたゆたうA1「So Far」、スペイシーな空間を良く歌うベースが泳ぐA2「Forward」、伸びやかなホーンと細かいベースの対比が濃淡をつけていくA3「Late」、ゆったりとしたインプロのB4「Almost Inside」など全8曲収録。音数よりも余白の方が多く、和で言う「寂び」のような引き算の美学が感じられる1枚。ちなみにMarkus Stockhausenは、ドイツ・ケルンが生んだ電子音楽の祖 Karlheinz Stockhausen のご子息。