澤田勝秋 Katsuaki Sawada, 天野宣 Sen Amano / 邂逅 - Japanese Drums Vs. Tsugaru-Shamisen (LP)

CBS/Sony | 30AG 879 | JPN | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | Master Sound DR Digital Recording


A1: じょんがら幻想曲
A2: 協奏曲あいや節
A3: 狂詩曲鯵ケ沢甚句


B1: 和太鼓と津軽三味線による組曲「寒流」
B1a: 第一楽章


B1b: 第二楽章
B1c: 第三楽章




津軽三味線の 澤田勝秋 と、和太鼓奏者の 天野宣 による82年作。CBS/Sony の Master Sound DR Digital Recording シリーズから出た作品で、英題は “Japanese Drums Vs. Tsugaru-Shamisen (Exciting Traditional Sounds)”。伝統曲や民謡語法を素材にしつつ、かなりはっきり“作品”として組み立て直した1枚です。

民謡や郷土芸能の記録物として聴くには、音の作りがかなり攻めています。三味線と和太鼓という組み合わせ自体は王道ですが、ここでは単なる伴奏と主役の関係ではなく、両者が真正面からぶつかり合います。三味線は節回しの巧さや切れ味だけで聴かせるのではなく、音そのものの鋭さで前へ出るし、天野の太鼓もリズムを支えるだけでなく楽曲の構造そのものを押し広げていきます。英題に “Vs.” とあるのは少し大げさにも見えますが、実際には対決というより、伝統楽器同士の緊張感をそのまま作品に変えた内容だと思います。デジタル録音らしい輪郭の明瞭さもあって、打撃音と撥の立ち上がりがかなり生々しく出ているのも効いています。

そのため本作は、純和楽器ものとして収めるには少し躍動が強く、逆にクロスオーヴァーとして聴くと芯があまりにも土着的です。このどっちつかずの強さが良くて、80年代の日本で伝統音楽を“保存”ではなく“現役の音”として鳴らそうとした試みとして、とても見応えがあります。技巧の見せ場ももちろんありますが、それ以上に三味線と太鼓だけでここまで構成的で前のめりな音楽になるのか、という驚きが残る1枚です。日本盤。


Sleeve: 薄くスレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: オリジナルインナースリーヴ
型番 SMS-08663
販売価格
2,400円(税込)
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