Pal Thowsen / Carnival (LP)

NorDisc | NorLP 416 | NOR | 1981 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Brother To Brother 5:26


A2: Now We May Begin 5:25
A3: Carnival 4:40


A4: Sundown 3:28
B1: Highway 4:54
B2: Quick Siesta 4:14
B3: I've Got The Melody 4:40
B4: It Was Just A Dream 3:08




Arild Andersen とのカルテットや Ketil Bjørnstad との共演、さらにはジャズロックバンド Moose Loose での活動でも知られる、ノルウェー出身ドラマー Pål Thowsen による81年作。北欧ジャズの文脈にいながら、リズム面では明らかに外へ開いていく姿勢が特徴で、本作はその方向性が最もはっきり表れた1枚です。参加メンバーには、トランペットの Palle Mikkelborg、鍵盤奏者の Håkon Graf らが名を連ねています。

多彩なリズム感が主役。A1の Gino Vannelli カヴァー「Brother To Brother」では、ブラジリアンリズムを自在に行き来するドラムが前面に出て、原曲のスムースさをより身体的なグルーヴへと変換しています。A3「Carnival」はスネアで低空からぐっと押し込むようなビートに、パワフルなホーンアレンジが重なり、タイトル通り祝祭的でありながら緊張感のある展開。単なるフュージョンの軽快さではなく、リズムの重さと推進力がしっかり残ります。一方で、B4「It Was Just A Dream」は Palle Mikkelborg 作。夢見のアンビエントフュージョンで、鋭さを抑えたトランペットと空間を生かしたキーボードがアルバム後半に静かな余白をつくります。全8曲を通して、速い/遅い、熱/静のコントラストが明確で、ドラマーのリーダー作らしく、リズムの設計そのものが楽曲を導いていく構成です。

北欧ジャズの透明感をベースにしながら、ラテンやフュージョンの要素を無理なく吸収している点が、この作品の強み。技巧を誇示するのではなく、「どう動かすか」「どこで引くか」に意識が向いているため、聴き疲れしません。ノルウェー盤。


Sleeve: スレ/クスミ/薄くリングウェア/シワ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include : ---
型番 SMS-08305
販売価格
2,800円(税込)
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