Cliche Musica | N°5 | PRT | 1983 | M: NM / NM | JK: VG+ | オリジナルインナースリーブ・ポストカード完備 | 若干のチリあり
A: Rotas Opera Tenet 19:45
B: Arepo Sator 14:15
ポルトガル出身の鍵盤奏者/コンポーザー Jorge Lima Barreto とロックバンド GNR などで活躍したマルチ奏者 Vitor Rua の2人によるデュオ Telectu の83年リリースの電子音響傑作盤。空気の粒子を視覚化(聴覚化?)させたような儚い音から始まりいきなりの轟音、そして白昼夢のようにドリーミーな中盤を抜け不穏な空気で終わるA「Rotas Opera Tenet」、拍の違うシーケンスが出会い別れながらポリリズミックに伸び縮み、柔らかいシーケンスとカオスな効果音がレイヤーを創り上げるフワッとしたB「Arepo Sator」の全2曲。どこまでも続いていきそうなミニマルな展開と抜けそうで抜けないくぐもった音質が、覚めたいけど覚めてほしくないノンレム睡眠のように曖昧な世界を描く、ポルトガル・アヴァンミニマル電子音響最高峰。ジャケットも幾何学的で音を視覚化させているかのような秀逸さ。夢から覚めたくない方へ。素晴らしいです。